エレクトーン5級に合格に向けて何か目標を持つことが必要

私が思うに、ヤマハエレクトーン5級に合格するまでの道のりは、けっして短くて楽なものではないと思います。エレクトーンを習い始めた最初の頃は、8級から受験しましたが、「5級に合格してエレクトーンの先生になりたい」というはっきりとした目標がありました。

この目標に向かって、8級を受けてから5級に受かるまでの数年間、一生懸命に頑張ってここまで来ることができました。その間、普通に会社の事務員の仕事をしていましたが、毎日伝票やコンピュータを入力する単純な作業の繰り返しで、転職するならエレクトーン講師だとずっと思っていました。時には気分転換が必要だし、夕方5時に仕事が終わったら、アフター5を有効に活用して、あとは趣味に没頭したり、仕事と趣味に打ち込むといった毎日でしたね。

エレクトーンを習っている人の中には、「長い間エレクトーンを習ってきたけど、7級、6級まではスムーズに合格できたのに、5級は難しくてなかなか合格できないし、なんのために頑張っているのか目標が見えなくなってきた。」それで、5級の受験をあきらめてしまう人もいます。

私は、今、エレクトーンを自宅で教えていますが、以前体験レッスンに来てくれた小学生の子供とお母さんの話をちょっとご紹介しましょう。小学生の生徒のお母さんが、昔エレクトーンを習っていて、5級を何度か受けたけど不合格通知が来るばかりで、結局はあきらめてしまい、エレクトーンをやめてしまったそうです。それで、今は昔の古いエレクトーンで、自分の娘に夢をたくしているという話でした。

6級までは順調に合格していたそうで、5級になるとつまずいてしまい、やめてしまうのは本当にもったいないですよね。合格するまでに何度でもチャレンジして、見事合格を手に入れていたら、また新しい目標が出来ていたのではと思います。

とはいっても、受験料や交通費もかかることですから、エレクトーングレード5級を受験するだけでも大変なことです。1度受験して一発合格できれば理想的ですが、そんな人のほうが少ないものです。5級を受験するのに、なにか目標があれば心強いですよね。ただなんとなく、5級にチャレンジしていても、なにか目標がないと練習にも力が入りません。

たとえば、5級に合格したらこんなことがやってみたい!と、自分なりにイメージしてはいかがでしょうか。私の場合は、欲が深すぎたのかやりたいことがたくさんあり、ヤマハエレクトーン講師になりたい、そして生徒に指導する仕事だけではなくて、演奏する仕事にも興味を抱いていたので、ブライダルプレーヤーになりたいと思っていました。結婚式でエレクトーンを演奏する仕事は、当時は花形職業とも言われていたほどで、フォーマルな洋服を着て、エレクトーンを演奏するのがとても魅力的に感じられましたね。5級に受かったら、キレイな服を着て、結婚式で演奏したい!という気持ちが強くなり、エレクトーンを練習しながら、そのことをずっと頭に思い浮かべていました。

とくにエレクトーンに関する仕事だけではなく、バンドを組んでキーボード演奏をしたいとか、ボランティアで病院や介護施設で演奏したいとか、なんでも良いと思います。もちろん、このようなことがしたいと思ったら、ある程度エレクトーンが弾ける人なら、別にエレクトーン5級にこだわる必要はないのですが、やはり5級を持っていることで自分にとっては大きな自信にもなり、ステイタスにも感じられることと思います。

エレクトーングレード5級に合格することで、ヤマハがその人の実力を認めてくれるわけですから、自分に自信がつくようになると、よりレベルアップされてきて、良い演奏ができるようになるものです。

エレクトーン5級を受験して落ちた時はどう対処すればいいの?

エレクトーングレード6級までは、近くの楽器店で受験できるけれど、5級以上の試験は指導者向けのグレードなので、電車やバスに乗って何時間もかけて試験会場に行かなければなりません。なので、交通費や時間の手間をかけたくないし、できることなら一発合格を目指したいものです。

自由曲のレパートリーや苦手な即興演奏やモチーフ演奏、初見演奏もみっちり練習して、万全な態勢で試験に臨んだにも関わらず、受験してから約1か月後に結果が届いて残念ながら不合格の通知。受験日までにあれだけ練習したのに、合格するどころか合格点にはまだぜんぜん及ばないような点数だったら、やはり誰だってがっかりして落ち込んでしまいますよね。

実は、私もまったく同じで苦い経験をしてきました。もっとも、私の場合は幸いにもエレクトーン演奏5級は、2回目のチャレンジで合格の切符を手に入れることができました。1回落ちた経験があったからこそ、合格したときの喜びはとても大きなものでした。

しかし、ヤマハエレクトーングレード5級を何度受験してもなかなか受からない、落ちても合格点に近づけばいいけど、その兆しさえも見えない人もいるようです。受験料とともに交通費がかかり、そのために時間を費やすことになるので、何度受けても合格しないのは、なんともお気の毒だと思います。

しかし、よく考えてみれば、エレクトーンの試験に限らずどんな試験でも、合格基準が決められていて、自分の実力がその基準を超えていれば、絶対に合格を手に入れることができるわけです。もっとも弁護士や税理士、司法書士などの国家試験のように受験資格が定められていて試験の難易度がかなり高い試験であれば、なかなか合格はできないと思います。当たり前のことですが、エレクトーングレード5級に受かるには、自分の実力が合格基準に達していれば、必ず合格することができます。

これまで何度か受験して、合格しなかった人は、もちろんすぐに次回のグレード試験の申し込みをして再チャレンジするのは良いことですが、その前になぜ合格できなかったのか、十分に反省することが大切ですね。

昔から「失敗は成功のもと」と言われているように、グレード試験にチャレンジして結果は不合格という失敗に終わったとしても、実はこの失敗こそが成功、つまり合格を生み出すための「もと」になってくれるんですよ。

私はグレード5級を1度受験して不合格の結果通知をもらった時に、すぐに次回の受験の申し込みをしましたが、最初の受験の時に試験管から講評を受けた時のことを思い出し、しっかりとノートに書き留めました。講評とは、試験ですべて演奏が終わった後に、試験管から演奏について良かったところや悪かったところ、今後に向けてのアドバイスをしてくれるのですが、なにしろ6級までの学習者グレードとは違い、5級以上は指導者グレードなので、講評はかなり厳しいことを言われるものと覚悟しないといけませんね。

しかし、その分、自分にとっては良いアドバイスをしてくれると思って、次回に向けて再チャレンジするように、気持ちをサッと切り替えることにしました。私の場合、やはり即興演奏が苦手だったこともあり、ベースの動きやモチーフ即興ではコード進行について注意を受けました。なので、その欠点を次回の受験までには克服しようと思い、これでまた新しい目標ができたわけです。

これまでに何度か受験したものの、なかなか合格できなかった人は、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる式に再チャレンジいるのではなく、まずは自分の欠点について把握して、次回の試験までに克服できるように、ひたすら練習あるのみですね。自分が一生懸命努力して頑張った分、結果はあとからついてきてくれるものです。