エレクトーン5級に合格して4級を確実に目指すには

ヤマハエレクトーングレード5級に合格するまでは苦難の道ですが、合格すれば明るい兆しが見えてくるはず!  ヤマハエレクトーングレードの仕組みについて簡単に説明すると、10級から6級までは学習者グレードと言って、最寄りの楽器店で試験を受けられますが、5級~3級は指導者グレードと言って、エレクトーン講師を目指すための試験ですから、ヤマハの特約楽器店ではなく、全国各地の主要都市にて試験会場があるので、そこに行って受けることになります。

これまで私も、何度か試験会場に行きましたが、遠いのでお金もかかる上に時間もかかってしまいます。それでも2度めのチャレンジでヤマハエレクトーングレード5級に合格して、次は指導グレード5級を受けて合格しました。ちなみに、エレクトーングレードのことを演奏グレードとも言い、指導グレードは楽典などの試験のことを言います。

指導グレードについては、また後日機会があれば詳しくお話ししたいと思いますが、最近、演奏グレードについてよくこのような質問を受けることがあります。「演奏グレード5級には1発で合格することができました。これから4級を受けたいのですが、5級と4級はどんな違いがあるのか、どんなことに気をつけて試験を受ければ良いのでしょうか。」といった内容の質問が多数寄せられています。

5級と4級を比較すると、当たり前のことですが、4級のほうが当然難易度が高くなっていて、中身の濃い内容です。これから5級にチャレンジするなら、まずは演奏グレードに関する要項を見て、内容について確認すること。試験科目は、5級から3級まで同じですが、3級は新たに自作曲の演奏が演奏科目として加わります。演奏グレードの規定は不定期に改正されることがあるので、その都度新しい要項を買い揃えておくて良いですね。最寄の楽器店で、「ヤマハ音楽能力検定(グレード5・4・3級)要項」が出版されているので、ぜひ揃えておいて下さいね。

5級と4級では、求められる演奏レベルがかなり高くなっていて、演奏する曲のジャンルについてより正確でリアルに表現する力を身につける必要が出てきます。簡単に言えば、グレード4級の試験で自由曲の演奏としてジャズの曲を演奏するとしたら、本物のジャズらしく演奏すること。8ビートの曲なら、しっかりと8ビートらしい弾き方をすること。「~らしい弾き方」とは、つまりそのリズムの特徴に合ったノリで演奏することですね。

そして、もうひとつにはエレクトーンの演奏には、いろんな音色を使うので、その音色らしい弾き方をすることです。たとえば、バイオリンなどの弦楽器とトランペットのような金管楽器とでは、曲の表現についてスタッカートやスラーがついていても、演奏の仕方がまったく変わってきます。よりリアルな音色で演奏することも、4級では求められているんですよ。

ここまでのところ、簡単にまとめると、曲を演奏する時はその曲の持つリズムや特徴をつかんで、楽曲の構成やノリに合った演奏をすることです。「それならジャズや8ビートならリズムを使うけど、リズムを使わない曲を演奏する時はどうすればいいの?」と疑問がわいてくると思います。
リズムを使わない曲を演奏する場合は、きちんと自分でテンポ感を持ち、クラシックを演奏する場合は、ひとつひとつの楽器の音色をそれらしく演奏すること、楽器の音色を活かした演奏を心がけることです。

これから4級を受けよう!と強く思っているなら、ひとつひとつの音色にこだわって、その音色らしい弾き方とはどんな弾き方なのか? まずは徹底的に自分なりに研究してみて下さい。スイングや8ビートなど自分が好きなリズムの曲をどんな風に演奏したら、より「らしく」聴かせることができるのか、考えてみると良いでしょう。そのためには、いろんなジャンルの曲を聴いて、音楽的な感性を磨くことも忘れずに。

指導グレード5級は合格率どれくらい? スピーディーに合格を目指したい

ヤマハの指導者グレードにはピアノの演奏グレード5~3級、そしてエレクトーン演奏グレード5~3級、もうひとつには指導グレードの5~3級の試験があります。ピアノグレードはピアノ講師を目指す人向け、エレクトーングレードはエレクトーン講師やデモンストレーターを目指す人におすすめです。そして、指導グレードはピアノ講師、エレクトーン講師どちらを目指す人もOK!

そもそも指導グレードとは、音楽の基礎的な楽典を中心とした試験で、この他には実技試験として伴奏づけ、移調奏などが加わります。5級以上の試験は、「音楽の指導者として音楽の総合的な実力を持っていることを証明するためのもの」と言って良いでしょう。

私が受験した頃は、指導グレード5級を受けるには、エレクトーン演奏グレード5級またはピアノ演奏グレード5級のいずれかの試験に合格してからでないと、同じ級の指導グレードを受験することができないという規定になっていましたが、今は演奏グレードと指導グレード、どちらから先に受験してもいいようです。

また、演奏グレードと指導グレードは、どの級からでも受験することができるので、どちらを先に受けるか、もちろん自分で決められます。どちらを受けるにしても、試験会場までの道のりが遠いので、できれば演奏もしどうも両方いっぺんに受けたい!ですよね。とはいっても、それぞれ受験日が異なるため、同時に受験するのはまず無理でしょう。

ところで、指導グレードのその合格率はどれくらいなのでしょうか。従来は、演奏グレードに合格してからでないと指導グレードを受けられなかったこともあって、合格率がやや低い時もありましたが、今はどの級からでも受験できるようになったので、その分受験しやすくて合格しやすくなっているようです。合格率や試験の難易度について、これといったデータがないので、合格率何%とは言えないですが、試験の問題集も販売されているので、きちんとツボを押さえて熱心に勉強していれば、十分合格に近づけるはず!

指導グレードの難易度が気になると思いますが、頑張って勉強すれば5級は独学でも十分です。問題は、指導グレードの4級以上の試験ですよね。和声などの要素が入ってくるので、ここは音楽関係の専門学校や短大、大学で専門的に学んだ人でないと、ちょっと難しいかもしれません。とにもかくにも、どの級も合格を目指すには、試験にどのような問題が出題されるのか、問題の傾向をきちんと把握しておかないといけないので、まずかテキストや問題集を買い揃えておくこと。

エレクトーン演奏グレードでは、自分が好きな曲を選んで演奏するので、とくに机に向かって勉強することはありませんでしたが、指導グレードになると楽典など専門的な知識が要求されるので、机上で学ばなければいけないことがたくさん出てくると思います。

演奏グレードでは歌を歌うことはありませんが、指導グレードでは歌うこともありますので、歌の練習もしておく必要があります。人によっては、「指導グレードは演奏グレードよれも簡単だから、まずは指導グレード5級から受けてみよう」という人もいれば、「移調奏や弾き歌いなど難しそうだから、演奏グレードから受けよう」という人もいます。演奏グレードと指導グレード、どちらが難しいのか、どちらが合格しやすいのかは人それぞれいろんな見方があると思います。

ただ、4級以上の指導グレードは、やはり専門的な知識が必要になってくるので、音楽関係の学校を出ていない人には少し内容が難しく感じられるかもしれませんね。楽器店によっては、指導グレードの短期間の講座を開講しているところもあるので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。グループレッスンもありますが、個人レッスンもあると思うので、ぜひ受講して合格を目指してほしいですね。

エレクトーン5級に合格するための練習のポイントや必勝法とは? 

「エレクトーン5級に合格するには、どんな練習をすればいいの?」「6級まではスムーズに合格できたけど、5級は何度チャレンジしても合格できない」「エレクトーン講師になりたい! そのためには5級は絶対に取りたい! 必勝法はあるの?」といったさまざまな質問をよく受けます。

ヤマハエレクトーン演奏グレード5級の試験は、楽曲演奏と即興演奏、初見演奏といった科目があり、これらのすべての科目をクリアはなければなりません。この中でどれか1つの科目だけ点数が高くて、即興演奏の点数が低いようでは話になりません。

5級に合格するポイントは、単に得意な科目で点数を稼ぐのではなく、苦手な科目を克服することです。昔から「言うは易し。行うは難し。」という言葉がありますが、まさにその通りですよね。

そして、5級に何度もチャレンジして不合格の結果に終わる人の多くが、即興演奏や初見演奏が苦手なようです。「即興が大好きで得意な人っているのだろうか」と思うほどです。私も5級を受けた頃は、「この世に即興さえなければ良いのに~」と思うほど、即興演奏が大の苦手でした。

5級を受ける以前に、7級、6級あたりから即興演奏でオルタネーティングベースや、伴奏のカウンターメロディなどの要素が入ってきて、その場その場で演奏をするのが大変な作業でした。苦手意識が強いので、即興の練習をしなくなり、練習をしないからどんどん苦手になるという悪循環になりました。おそらく、ほとんどの人がそんな感じで、即興演奏に苦手意識を持っているようですね。

ですから、まずは即興に対するコンプレックスというか、苦手意識を克服することから始めることです。「即興が苦手で」と口に出す人も多いのですが、それすらも口に出さないことです。即興演奏が苦手な人は、演奏中に何をどのように演奏していいかわからないまま時間が過ぎてしまい、最悪なのは演奏中に止まることです。音楽はいったん止まってしまうと、流れが切れてしまうので、演奏がよく止まってしまう人は、とにもかくにも止まらないで弾く習慣をつけるように努力しましょう。

モチーフ即興や16小節程度の即興演奏では、あまりあれこれと多くの要素を盛り込む必要はないので、シンプルな演奏で良いので、基本をしっかり押さえておくこと。モチーフ即興の場合は、コード進行の基本をきちんと押さえることです。16小節程度の即興演奏では、8ビートやラテン、ワルツなどのリズムの曲が出されるので、楽譜を受け取った瞬間に、どんな雰囲気にしたら良いかスピーディーにキャッチすることです。
即興演奏では別室に入って10分間の予見時間があるので、この時間をいかに有効に使うかがポイントになります。

私も5級を受験する頃は即興演奏が苦手だったのですが、この頃は即興関係の本をよく購入しては、ラテンやワルツ、スイングなどの課題例を初見で弾く練習を何度も何度もやりました。このような練習を繰り返していると、自然に初見力が身につくようになるし、なおかつ即興の演奏力も身についてきます。即興をもっと上達させたいなら、近くの楽器店に行って、本を探してみるのも良いですね。

5級に一発合格できればうれしいですが、なかなか難しいことです。しかし、実際のところ、「これまで5級を何度も受けては落ちた」という人のほうが多いので、1回や2回受けて不合格だったとしても、あまり気にしないで「絶対に受かる!」と強い希望を持ってほしいですね。自分の演奏力について、自己分析してみるのも良いし、自分の欠点もあれば長所もあると思うので、欠点をどうしたら克服できるか、自分なりに1度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。苦手な部分を克服する努力をしていけば、きっと合格が近づいてくるはず!